Sleeping Song


-Private Works3-
『このキモチ』



昨年の9月に、出来上がったばかりの「このキモチ」という曲をライブで唄ったところ、
大変ご好評をいただき、今後、よりリアルタイムで作品をお届けできたらと思い、
同様にライブでご好評をいただいている曲たちと共に、収録しました。

今回もタナベサオリさんにすべてのデザインのほうをお願いしまいしたが、
今までの作品よりさらに細部にこだわった仕上がりになっています。
サオリさんの絵の素晴らしさについては、何一つふさわしい言葉が見つかりません。
今回も、まさに「これしかない!」という絶対的な何かで、音と手を繋いでくださいました。
裏ジャケットのほうもとても気に入ってます。

このキモチ
人の気持ちや感情って果てしない謎。
単純なのか複雑なのか、大きいのか小さいのか、色も匂いもかたちもないので、
時に、自分の感情ですら、上手く説明できない。

感動の波に呑まれそうで、どうしたらいいのかわからずに、
無我夢中でそのまま、ありのままを綴った。
と、最後のひとことを綴るのに、一瞬悩んだ。

だけどそのキモチはやはり最初に思い浮かんだ「うれしい」が真実でした。
辛さや切なさではなく。

(お気に入りのファーストテイクを収めました。コーラスは8人。)


Sweet Call
たとえおうちに一人でいても楽しいことはある。その1つは電話でのおしゃべり。
会って話せなくたって、声は聞けるのだし、表情だって想像できる。
そうだ、電話の歌をかこう〜。

大好きなアリスの世界を思い浮かべていたら、旅はどんどん進んでゆきました。
気づけば夜も更け、受話器を握ったまま、にこやかな表情で眠りに就いてしまいました。

(たしか、1998年の終わりから1999年の頭の間くらいにつくった作品だと思います
(1999年に発売された「起動戦艦ナデシコ『ホシノルリ〜電子の妖精』」に提供しましたので)。
音源は当時のデモテープですが、Bメロのマリンバがお気に入りです。)

Baptism -nekokatari version-
唄っている時、まさに「無」になってしまう作品。
自分の存在が果てしなく透明に、そこにいないような感覚に陥る。
「想い」だけが、ある次元に向かい、するすると漂っていってしまう。
人のために生きることと、自分のために生きることは、同じなんだと想う。

(2007.2 大津美紀)
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(Illustrat
ed and design



-Private Works2-
Sleeping Song



タナベサオリさんの「ソラネコと虹色のうた」展に合わせ、何かできないだろうかと思い、
この曲を、タナベサオリさんのもとへ贈りました。
すると、数日後、「こんなのができました〜」と、素敵な絵のスケッチを送って下さったのです。

何のリクエストもなく、私のこの歌に表現されている
共通の「なにか」を生み出して下さいました。

ですので、どうぞ、絵と音と是非御一緒にお楽しみ下さい。


Sleeping Song
昨年の秋に、ライブを再開し、それは、私の創作意欲というか、
なにか、生み出す方法に1つ新しい要素が加わったような気がしています。
2006年3月、ライブ直前に、どうしてもこの曲を
ライブで唄いたくなり、前日に完成させました。
私にとっての歌の原点はこんなところになるのだと思います。
派手な音がなくても、身近な人に、そっと唄ってあげることができれば、
それで十分だなと思うのです。
いろいろなアレンジやサウンドを考えた結果、
このようなかたちになりました。
はじめて、リバーブなども一切なしの声をお届けします。
寝つきが悪い自分への子守歌だったりもします。

こたろう(猫)のお尻のぬくもりや微笑んでいる寝顔を思い出しながら
するすると生まれました。


ソラネコと虹色のうた
サオリさんから、「ソラネコと虹色のうた」展用の絵(DMになる)が送られてきました。
うぉーーー!!!っと何か強いものを感じて、
書かねばーーーーっ!!!となり、
急いで言葉を書き留めました。
同封のカードには絵と共にその詩が記されています。
思うがまま。ほとんど手直しをしていません。

それと同じような方法で、
絵を正面に観ながら、即興で鍵盤を弾き、それをもとに、
この絵のための曲が生まれてきました。

直感的に、この猫ちゃん(ソラネコ)は
「痛みや悲しみを知らない」猫だと
思いました。
ですので、そのような音にしたくて、
その痛みも悲しみのない世界の中で
音を奏でていたら
終始、夢の世界にいるような気分になりました。


こちらも無意識ですが、
後から聴いてみた時に、
冒頭の左手の全音符パートは猫を、右手の8分音符は、その猫を取り囲む
石のような気がしました。その石は彼の周りをくるくる廻って
いつでも守っていてくれるよう。
彼の友だち。
1つ1つの石には恐らく独特な名前と働きがあり、
時々変身したりもする。

絵を観た瞬間に、彼の足は動き始め、
くるくる周る石と共に旅を始めてしまいました。

小さな道を抜け、
途中、果てしなく広がる草原に出ました。
少し風が吹いていて。
彼の服も少し風になびいています。

それは小さな旅かもしれない。
本当に小さな。
でも、その日を振り返り満たされるためには
十分な、
ときめきがありました。

ソラネコは今夜も
あたたかなベッドで眠りに付きます。

7つの石たちも
ひんやりとした机の上に、ひっそりと眠ります。
摘んできたガーベラの花の隣で。

Sleeping Song -nekokatari version-
ライブで何十回、何年演奏しても、なかなか上手くいかない曲も多いのですが、
この曲は、2回目の演奏のテイクでした。
本番前のマッサージが功を奏したのか、
伸びやかに声がよく出ていたと思います。


Sleeping Song -instrumental-
歌詞がなくとも、美しく心に残るメロディーを。

(2006.10 大津美紀)
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-Private Works1-
『花咲く道の猫』



タナベサオリさんの描く、この猫をはじめて観た時、
私の伝えたいものととても近い匂いを感じて、目がくぎづけになりました。
そして悩みに悩んで選んだ5曲。
どれも、大切な歌ばかりです。
音楽を音楽以外のかたちで伝えることは
とても難しいのですけれど、
今、思うことを。


「あなたのいる世界」
恐らく、それまでいろいろな曲をつくってきた私にとっての
一番大きな影響を与えてくれた曲。
つくりてとしても人としても。
ほんとにいろいろと考えさせられた曲でした。

心を外に向けること、その先にあるやさしい気持ちを怖れずに受け止めること。
近くにいる大切な人に、大切だということを
思うだけでなく、きちんと伝えること。

生きにくい世の中に生きていて、
やはり、分かち合えたり、励まし合えたりする人がいるからこそ、
世界が美しく、素敵に見えるんだなあと。
嬉しい気持ちとか、ありがとうの気持ちとか、いろいろ。。。

-どこにいてもいいから、生きていてほしいです。-
願うことはただそれだけです。


Baptism
大きな一歩を踏み出そうとする時、
自分の力でなんとかしなくては、と思うかもしれません。
とてもとても越えられそうもない、鉄の壁が目の前にそびえ立っています。
でも、自分の力で、なんて、
私は、なんてごう慢だったのでしょう。
実は全然そうではなかった。
たくさんの人によって支えられ、
勇気をもらって、その壁を壊し、
そしてまた一歩前へ踏み出せました。
今度は自分が背中をそっと押してあげられる側になれたらいいな。


「片思いじゃない切なさ」
いろいろな人と出逢い、離ればなれになったとしても、
果たせなかった約束というのはいつまでも胸に残るものなんだなあと。
人を好きになるのはとても素敵なことだと思うけれど、
痛いくらいの切なさは、その人にしかわからなくて、
でも、また誰かを好きになるものなんでしょうね、きっと。

この歌に出てくる女の子のような、ずるい人にはなりたくないと思いながらも、
人って、結局自分勝手で、嫌なところもいっぱいあって、
仕方ないのかな、、、とか。いろいろ・・・。


Dream Keeping-夢記録係-」
眠りが浅いためかよく(奇妙な)夢をみるので、それを歌に残したいと思いました。
(昔は日記につけていました。)
今回の夢は、小学生の頃の自分が主人公でした。
説明は長いかもしれませんが、どうぞよろしく。。。

陽のあまり当たらない暗めの部屋に一人(そこにはレコードプレイヤーとスピーカーがある)、
膝を抱えて座っている私。
悶々とした気持ちを抱えていた私は、
今大人になって、ようやくその悶々とした気持ちから解放させてあげられたようです。
心の声に耳を澄まし、とりあえず、出てみよう、と。

そして、私は大きな鷲の背中に乗って、夕陽に向ってものすごい勢いで飛んゆくのです。
そのスピードが、光の中をゆくように、とにかく早いので、
それは上手く言葉にできない「白い」風景になりました。
下には、歩道橋やら、車や人がいっぱい、息が詰まりそうな街なみ。
どうしても、その中を歩いていけそうにない。肩をはじかれて、痛い思いをしそう。
なので、一番の味方であり、自分を守ってくれる鷲の暖かいぬくもりを感じながら、
旅をすることにしたのです。

特にサビの部分、
ああ、今、わたしは確かにじゆうなのだ〜〜〜!!!と
強く強く感じられる、意識の上では、ちゃんと空を飛べてて
(でも高い場所だからちょっと怖くもあるんだけど)、
ひたすら気持ちのいいそんな曲です。

こういった、あの頃となんら変わりない、思いや感覚が、いつも胸のあたりにあって、
自由に音にできるよろこびを、ひとり噛み締めたりしてるんですが。
つじつまが合ってるんだか、合ってないんだかよくわかならい夢の記憶を
これからも躊躇せず綴っていってもいいでしょうか。
おつきあいいただけますか(笑)?
ちゃんとわかるように伝えることっていうのはとても難しいけれど、
これからも(曖昧な夢であっても)トライしていこうと思います。
そして、こんな変な夢を観たよ!と言う方、是非エピソードをお送り下さいませ。
(変じゃなくてもいいけど(笑)!)(歌になるかもしれませんー。)


「トリノヨウニ-Like a Bird-」
2001年夏、器楽曲っぽくて、かつ美しいメロディー、
コーラスをたくさん用いた曲をつくりたいなと思い、ちょこちょことつくっていました。
そんな中、9.11のテロ事件。
報道を観ても、涙も出ないくらいの衝撃で、
一体、自分はこの衝撃をどうしたらいいのか、何をしたらいいのかわからなくなり、
気づけば、この曲が完成していました。
一部未完成だった歌詞が完成し、その事件から2日後にこのテイクを録音しました。
ピアノと歌、その時に自分ができるすべてで、表現しました。

見えないところで流されていてる、音もなく流れるひとしずくの涙も
必ず見ていてくれる存在があるということや、
平和を願う気持ちがそのまま歌になりました。

唄っても唄っても、まだまだ追いつけない曲のうちの1つです。
なぜならば、そのような惨劇で、愛する人を亡くした人の痛みを
私は知らないから。

(2006.3 大津美紀)
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